こぶし中央保育園での生活

大切にしていること

健やかな育ちは仲間の中で

ぶつかり合いや話し合いを通して、自分とは違った考えがあることに気づいていきます。
何よりも楽しい取り組みが子どもたちをより前向きに育てます。

乳児クラスでは少人数での関わりを大切にしながら、まずは安心できる保育者との信頼関係を土台に少しずつ友だちにも目が向いていきます。自我の芽生えと共に「じぶんで」「○○の!」と自己主張も大きくなり、思いと思いがぶつかるときもありますが保育者が仲立ちして言葉にならない思いを代弁したり、気持ちの良いかかわりを伝えています。自分の気持ちと同じように相手にも考えがある事を知ったり、受け止めてもらえた安心感を日常の中でたくさん経験しています。
幼児クラスになると3歳児ではペアさん・4歳児ではグループ活動と小集団から少しずつ友だち関係を広げていき、生活・遊びの中で話し合う機会を増やしていきます。集団の中で自分の思いが出せたり、自分とは違う意見にも触れ、1人ひとりの思いが尊重されみんなが納得して生活・遊びをつくっていく民主的自治集団へとつながっていきます。

食べることを大切にしています。「食は育ちのもと」

地元の食材を多く使用し化学調味料や冷凍食品を使わずに給食・おやつを手作りしています。自分たちで育てた野菜を使ったクッキングをとおして、作ること、食べることの楽しさをみんなであじわいます。

0歳児の時から個々に合わせた離乳食をつくり、給食室の職員も食べ具合を見に来て保育室と給食室が近い関係です。できるだけ地産地消にこだわり、使う食器・器具も年齢・発達に合わせて吟味しています。
季節に応じた食材を使用し、四季折々のワクワクするような行事食(遠足・運動会・発表会・クリスマスなど)も提供しています。
給食室に届く野菜をちぎったり、空豆やとうもろこしなどの皮むきなどを通じて食への興味をふくらませます。
年間通じて園庭の畑づくりをしています。毎日水やりをして、野菜の成長具合を見ながら、科学の目を養いつつ、大きくなったら、「○○つくって食べようね」と楽しみに野菜作りもしています。時には苦手な野菜も、自分たちで育てることで食べる意欲につながります。年中クラスではみそづくりをし、次の年に使うみそをみんなで仕込みます。
年長クラスになるとお米とぎ当番もあります。毎日食べているお米をバケツ稲で育て、食べ物の有難さを実感しています。
三色分類にも取り組み「これは血や肉になる。」「これは身体の調子を整えてくれる」など食の大切さも知っていきます。

自分でできる生活づくり「自分でできる楽しさを」

着替えの食事もトイレも、年齢に合わせた働きかけをする中、自分でやろうとする意欲を育てます。
自分でできることを喜びにしようと、1歳半になると自分のマークをお家の人からもらって、使い終わったエプロンや着替えをマークのついたカゴに片づけています。歩くことがしっかりしてくると、トイレトレーニングを開始しています。一人ひとりに合わせ時間を見ながらオマルへの声かけをしています。靴にゴムをつけてひっぱりやすくしたり、2歳ごろから友だちと遊ぶ中で手指をつかってのひも通しやごっこ遊びをしながら、おはしやボタン、はさみが使える手指の遊びをしています。楽しみながら少しずつできるようになる喜びを大切にしています。
「お友だちや先生のお手伝いがしたい」という気持ちを大切に、したい子だけがする“お手伝い”から、年齢が上がっていくと同じグループのお友だちのために、クラスのみんなのために、保育園皆のためにする係り活動へと広がっていきます。頼りにされることで自信がついたり、みんなと協力する気持ちや責任感も生まれます。

しなやかで元気な身体づくり

散歩、戸外遊び、リズム運動を積極的に取り組んでいます。薄着、裸足、以上児クラスは夏の間サンダルで過ごし足の指の力をつけたり毎日が身体づくりです。

乳児クラスでは月齢に合わせた赤ちゃん体操でスキンシップしながら関節をほぐし、筋肉や神経を刺激しています。歌に合わせて動物のまねっこあそび(リズムあそび)を楽しみ、幼児クラスになると動きのポイントを意識したリズム運動へと発展していきます。(両生類ハイハイ・スキップ・ギャロップ・側転など)
乳児クラスからふれあいながら逆さ感覚やボディーイメージが育つような遊びを取り入れ、足腰を鍛えるため階段のぼりをしたり、園庭やホール、屋上でのびのびと体を動かし遊んでいます。近所の公園へ手をつないでお散歩へ出かけたり、年長クラスでは少し遠い距離を歩いたり朝マラソンをして体づくりしています。
夏はプール遊びで水の中でのびのび体を動かし年齢に応じた発達課題にも挑戦していきます。(顔つけ・ふしうき・けのびなど)その他夏ならではの変化を楽しめる素材(どろんこ・色水・寒天など)での感触あそびもたっぷり経験し、夏につけた自信や集団の高まりが秋の運動会へとつながり、各クラスが年齢やそれぞれの発達状況に応じた課題(斜面のぼり・段差からのジャンプ・鉄棒・とび箱)へと挑戦していきます。

創る、表現する楽しさを

歌、絵本、製作が日常の中にあり、ごっこ遊びあそびや劇はみんなで考えながら創っていきます。
0歳児クラスからわらべ歌に親しみ、毎朝季節に応じた歌を全園児で歌い、体操をして一日を気持ちよくスタートします。 絵本を読む中で指さし・発語を促し、絵本のイメージをもとにしたみたてつもり・ごっこあそびを楽しんでいます。幼児クラスになるとごっこ遊びから即興の劇あそびへと発展し、年中・年長クラスでは劇づくりに取り組みます。子どもたち一人ひとりがそれぞれの持ち味を生かしながら役になりきって、登場人物と自分の心情を重ね合わせながらお話に込められたテーマを共通認識したり、みんなで一つの劇をつくりあげていく中で自尊心や自制心・団結力を高めていきます。
年長クラスになると、地方の民舞“荒馬”や豊年太鼓、合奏などにも取り組み、楽しさや力強さを表現したり、仲間や音と動きを合わせる気持ちよさ、達成感を感じています。
日常的に描画活動をし、一対一で保育者とお話しながら描く日も大切にしています。運動会や発表会など行事の後は楽しかったこと・嬉しかったことたくさんおしゃべりしながら生き生きと描く姿があります。栽培している野菜を収穫した後はじっと見ながら観察画にも取り組んでいます。
季節に応じた製作物をそれぞれのクラスが子どもたちの発達に合わせていろんな素材を用いながら作っています。
作る楽しさを積み重ね、年長クラスでは編み物や縫物の手仕事にも挑戦していきます。

安心・安全のために

  • 月に一度、避難訓練をしています。もしもの時に備えている備蓄品の点検や保護者への引き渡し訓練も行っています。
  • 保護者の方と一緒に安全点検を行っています。
  • 毎日、室内や遊具、おもちゃの消毒をしています。
  • 流行性の感染症が発症した場合は、全園に周知し、家庭でもていねいに観察してもらいます。
  • 毎日、お迎え時刻・お迎えに来る人を記入してもらい、降園時にチェックします。

消火訓練

防災倉庫

手洗い